アクリルメイクに切り替えました、その2。

前記事の続き、もうひとつの塗料でのアクリルメイク。
今回、開発中のアクリル絵の具のサンプルをドールメイクで使ってみて欲しいとTwitter経由で某方にリクエストいただく形で、サンプルを送っていただいていたのでした。
遅くなりましたがようやく試用できました、大変お待たせいたしました…!(;´Д`)

一旦念のために下げた写真の掲載許可をいただきましたので再掲載しています。
名前は「Victoriam」だそうです。来年には日本でも発売される予定、ということ。
大きさはひと瓶あたり、ファレホの1/3ほどの大きさで、今回送っていただいたサンプルに「mini」表記があるので、レギュラーサイズも存在するのかな、と。
元はおそらく、フィギュアやガレキ用途で開発されていると思いますので、色はファレホやMr.colorと同じく、アーミーカラーが基本の色展開だと思います。
その中からいくつかメイクに使えそうな色を見繕って送っていただく形で。肌色が多く入っていたので、なるほど、となりました(笑)
名目は人形塗装なので肌色系を使うように思われるかもしれないですけど、ドールメイクではほぼ肌色、使わないんですよね。元のレジンカラーを生かす形の陰影を入れる作業ですので。
レジンの透明感を生かすため、基本つや消し色もあまり使いません。

今回の送っていただいた塗料はすべて半つや消しということでした。ということはメイクに普通に使えそう。
私は塗装関係はあまり明るくないので、ひとまず良く判らないまま希釈剤として、今回添付されていたアクリックシンナー?というものを使用しました。
ウォーターベースとありましたが開けてかいでみると手持ちのホルベインのアクリルリムーバーとほぼ同じ匂いがしました。似た成分なのかな?

ちなみにファレホのエアブラシ用トナーは、こちらのに比べ無臭に近いです。鳥のそばで作業するならあちらの方がありがたいかな。
また、ノズルが一滴ずつ出せる仕様になっているので、使い勝手はファレホの方が便利ですね(今回Victoriamはスポイドを利用しました)。
こちらのラインアップでも、専用のエアブラシトナーがあるのかもしれません。ここらへんは後で送り主さんに確認してみようと思います。
これとは別に、マットメディウムも付属してましたが、たぶんドールメイクでは使わないかな…会社の人にもらったガチャフィギュアを塗るときに使わせていただこうかと。

というわけでLuciferさんのリメイクをVictoriamで。使用感はほぼ、ファレホと変わりません。
ファレホは元の色が判らないぐらい分離してるのですが、この塗料は元から分離が少なく、容器が小さい分、振っての攪拌が容易だったという記憶(笑)
今回送っていただいた色にうまい具合に黄色寄りの茶がありましたので、+赤み茶と組み合わせてほぼいつもどおりの私のメイクの色を出すことができました。
濃さはファレホのMODELCOLORくらいの濃さですかね…ボークスでメイクセットとして小さい容器でセットで売られている、メイク用アクリルカラーとも感覚が似てるかもです。
つまりあれだ、そういえばファレホかこちらがあれるならば、むしろチューブのリキテックスがいらないんだなといまさら気づく(笑)

モノクロームテスト。
基本、私のメイクは撮影時の陰影補助が目的みたいなものなので、色味も華々しいものはあまりなく、地味です。。。ただ、こうやって写真に撮ってモノクロームにしたときとかにきちんと造形の特色とか、好きな雰囲気が出てきてくれてれば「よし、上手く行った」と満足してしまいますので(笑)私のメイクで塗料の参考になるのか本当に不安です…(;´Д`)

今回2回メイクをやってみて、アクリル絵の具は黒が扱いやすいと思いました。私だけかもしれないんですが、Mr.colorは黒は透明度が高くて、ムラになりやすくて吹くのが難しいんです。
かといって、マット黒を使ってしまうとさらにムラムラに…(;´Д`)
こちらの製品はまだ1本アタリの価格とかも判らないんですが、ドールメイクは本当に少量しか使わないので、このminiの大きさ設定があるのが良いです。
ファレホは一本300円くらいして気軽にいろんな色を揃えることはできないので(対するMr.colorは標準色なら180円前後、リキテックスは6号で300~1000円←色によって違う)、こちらの塗料が少量で安く手に入るならとてもありがたいと思います。

この二種はもうしばらく当分使って、変色・退色とかがないか確認したりしつつ、自分に良い方を選択しようと思います~。
今回送っていただいた色を使って、ちょっと挑戦してみたいなと思うメイクもありますので、また使い慣れてきたら改めて、レポートしようと思います。