Panボディの調整。

撮影会などで何度かご一緒したcocoさんが某所でPanの中古品を手に入れたけどどうにも自立が悪いってことで、実際に拝見してボディを預かってきました。
世代的にうちのRonaldと同じ時期のボディっぽくて、それより新しい世代のうちのPanボディと詳しく見比べてみたかったのね。

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向かって左がうちのPanのボディ、右がcocoさんちのPanのボディ。

当方購入が2012年8月(Raymondと同時購入)。
cocoさんのは元々のオーナーさんが2011年に購入した物のようです。
一見パーツ形状に違いはないように思いますが肌質と身長が全然違いますね。
良く調べると中のゴムが通る穴のサイズやスリットの大きさも違っていたりします。

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うちのRonaldのボディと、半年後買ったRaymondのボディの身長差も笑えるくらい違う。Grownボディの場合はパーツ形状にも変更がありました。
半年間で何らかの生産上の変更があったということでしょう。
リキャストだと本来は小さくなるはずなので、一昨年あった工場の事故あたりのタイミングで原型改変されたということなのかなあ~。
肌質もcocoさんちのPanはつるつる(うちのRonaldもそう)、うちのPanはザラザラです(同時に注文したRaymondもそう)。

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RingさんのOカンの仕様は注文のたびに毎回毎回違うわけですが(笑)Cカンなんて初めて見た。
通常のRingのOカンをぶった切ってるような感じです。

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問題の自立ですが、どう見てもゴムが緩い。で、ぐにゃぐにゃ膝から崩れ落ちる感じです。
ゴムが緩いせいか膝パーツがこうやって置いた時にまっすぐになってない。
また左ひざの太腿パーツの先が、外側に変形しています。
元々かなり太く弾力の無いゴムが入っていたので、微妙に細めのゴムに変更して強めに引きなおしてみました。

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太腿パーツの変形をドライヤーで整え、ゴムを強く引いた後。
バラしてみたところ膝の中パーツが左右逆に入っていたのでそれも修正しました。
置いた時に持ち上がっていた膝がなんとかまっすぐに。ボディをそっと持ち上げると多少膝から曲がりますが、そのままなんとか伸ばした脚を保持できるくらいにはしっかりしました。

殺人的ゴムテンションのうちのPanみたくガッチリは立てませんが、膝中心に整えれば8割くらいで立てるようには改善しました。あんまりきつく引くと足首のSカンが吹っ飛びそうなのでね。
ブーツを履かせると少々不安定になるので、あともう少しだけ強く引いたらcocoさんへお返ししようと思います。

というわけでお返しする前に記念撮影。

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Twitter上で、60cmが立てないという声を良く聞きますが、ファイトがあるならかなり強めに引き直してみると安定しやすくなると思います。目安で言うと、片方の足首引っ張ってみてゴムがようやく1~2cmくらい覗くくらいの強さがベストかと。
Ringさんの手足のSカンは、太い針金をS字に曲げて作られたもので焼きつけ成形されたSカンじゃないので、あんまり強くひっぱるとSカンが変形してしまって外れて吹っ飛びます。
ケガの元にもなりますので注意して引いた方がいいと思います。